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長谷川利行展

アート缶
08 /19 2018



8月14日(火) 長谷川利行  

碧南市藤井達吉現代美術館



長谷川利行(1891-1940)京都生まれ。

はじめてその作品と名前を知ったのも何年か前のこの美術館。
荒んだ生きざまとそれに少なからぬ迷惑をこうむった
知人たちの多くが口を閉ざした、という文とともに。
今回と同じなかの数点が出品されており、強く惹きつけられる。


芸術に生き、雑踏に死すー

会場入口の家のスナップ写真から始まる。


明るく力強い魅力的な線ではあるのだ。
〈夏の遊園地〉1928年


戦前の浅草風景、酒場、汽罐車庫。

それが岸田國士など著名人にモデルになってもらって
絵をかき、それ以来何度もしつこく金をせびるなど。
浅草あたりで絵をかいては換金して酒を飲む。
胃潰瘍から胃がん。

身体が弱るに反比例して画風は冴えていく。

サーカスの女、カフェの女、安来節一座の歌い手?〈大和家かほる〉、

〈ノアノアの女〉1937年 は愛知県美術館蔵


破天荒な生きざまから、なんと優しい穏やかな表情が描かれるのか。

一番のお気に入りは やはり絵はがきにならないんだけど、
短時間で描かれたであろう、腰に赤い布を巻く白い〈少女〉の像。
そう、何年か前にここに来た時も、同じ壁の1メートルほど右手に
穏やかにそこに居た記憶。

誰にも看取られずに、49歳で生涯を終える画家の風景。



                        ー9月9日(日)



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めかねこ

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