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奇跡の脳

図書缶
08 /11 2009

「奇跡の脳」  ジル・ボルト・テイラー 著



大人の夏休みにおすすめの本。
37歳で脳卒中に襲われてから、8年で奇跡の回復をした脳科学者ジル・ボルト・テイラーさんの手記。この本を知るきっかけはNHKの彼女の特集で、その時印象に残ったのは おもちゃのブロックか粘土でも入っているのかと思われるフタ付きバケツに脳の標本を入れて小学校に赴き(子どもたち驚愕!)、脳について教授する彼女。それから脳卒中になる前と回復後の、彼女のステンドグラスの作品の驚くべき変化…ちなみにそれは脳の断面をかたどったデザイン。前者は色も単調でいかにも頭の固そうな学者さんの作品で、後者は豊かな色使いの美しい作品。番組で紹介されていた本に和訳のものが出ていると知り取り寄せてみました。
前半は病気の発症とリハビリについて。後半は病気によって気付いた、右脳を生かしてプラス思考に生きることについて。
彼女の脳卒中は言語や思考を司る左脳でおきて、その面では完全な回復には至らないのですが、逆に右脳の深い心の安らぎや共感・平和ををもたらす特性に気付いたのです。そして過去の左脳に支配された自分に戻ることへの疑問を持った。ステンドグラスの表現力の変化が彼女の得たものの表れなのでしょう。
リハビリに関しては、GG(ジジ)と呼ぶ彼女のお母さんとの「できないことではなく、できることに注目する」姿勢が回復には重要だった、ということ。
それから、ふだん無意識にできている自分の動作や判断についても、脳の働きによるものだということをあらためて知ることも出来ます。
新潮社
1700円(税別)
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めかねこ

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